2つの利用方法

花

納骨堂とは、読んで字のごとく「遺骨を納めるお堂」です。と言っても、その「納める」には2つの意味が込められています。正確に言えば、昔は1つの意味しかなかったものですが、最近、2つ目の意味が生まれたのです。
何だかややこしい書き方をしましたが、要するに以下のようなことです。
昔、納骨堂はお墓が経つまでの間、遺骨を納める場所として使われていた。しかし今は、そのように使われる以外にも、お墓の代わりとして永く遺骨を納める「永代供養墓」として使われるようになった……。
特に後者の使い方は、お墓をわざわざ建てる必要がないという「手軽さ」ゆえに人気となっています。晩婚化とか核家族化とか、孤独化とか、現在では家族よりももっと小さなスケールの人生を送る人が増えています。永代供養墓とは、家族や子孫がお墓のお世話をするのではなく、納骨堂のあるお寺が供養を行うというものです。納骨堂の使用料と供養料を支払うことで、永い年月にわたってしっかりと面倒を見てもらえるようになります。
永代供養のための設備を備えた専用の納骨堂も増え、現代的な「埋葬」の場として、活用されています。
その一方で、もちろん今でも、家代々のお墓を守ってゆく伝統を持つ家は、特に地方に行くとたくさんあります。そのような家では納骨堂の「一時預かり」が行われています。
また、遺骨は必ずしもお墓や納骨堂に納めなければならないと決まっているわけではなく、お墓が建つまでの間、家に安置しておくという家庭もあります。